目次
はじめに
WordPressってSEOが意識できていて、記事を書くことに特化していて本当に良いツールだとおもいます。個人のブログサイトでも企業サイトでも、なんでも作れて凄いですよね。本ブログもWordPressで書かれていますが、PHPという言語で作られているためか、レンタルサーバーが駄目なのか、レスポンスが非常に悪いです。今回はその「遅い」事に関して考えたいと思います。
WordPressが遅い
WordPressはウェブページを表示するためのエンジン(プログラム)と、スマホやPCの画面に表示するためのデザイン雛形(テンプレート)と分かれているのですが、カスタマイズ性を高くするため、デザイン雛形のファイル数がものすごく多くなってしまったようです。一つのウェブサイトを表示するのにファイル数が多ければ多いほど表示に時間がかかるので、WordPressはそもそも表示が遅いソフトといえます。
これの改善に関して、WordPressのプラグイン「WP Fastest Cache」を使って速度を改善する方法があります。後編にて設定や使い方について説明します。
PHPが遅い
WordPressはPHPという言語でつくられています。はウェブサイトにアクセスがある度にソースコードをコンパイル(機械が実行できる状態)して実行しています。AndroidやWindowsのアプリやソフトは常にコンパイルされている状態なので、起動が早いです。WordPressはPHPで作成されているため、もともと動作が遅いソフトだといえます。その分実装が簡単でカスタマイズ性やメンテナンス性が高いとも言えますが、ソースコードが膨大になってくると逆にメンテナンスできなくなってくるデメリットも兼ね備えています。言語を変更することはできないので、この部分を改善することは難しいです。
ウェブサーバが遅い
ブログを公開するにあたって、レンタルサーバーでWordPressを動かすと思いますが、その際に使われるウェブサーバはApacheといわれるソフトを使うことがほとんどです。歴史のあるメジャーなウェブサーバですが、これが遅くなることは稀です。一般的なレンタルサーバでは、改善することは難しいです。
レンタルサーバや回線が遅い
WordPressが遅い理由のもう一つはこれです。通常レンタルサーバだと一つのサーバを契約するお客さん毎に分割して使うことになりますが、一つのサーバの性能を分割して使う訳ですから、そりゃ遅くなります。その分、一人当たりの契約料を下げる事ができるメリットもあります。回線も同様です。これについては一日当たりのPVに応じて、サーバの契約プランをグレードアップするしか方法はありません。高性能な分毎月の費用がかかりますが、簡単に高速化が可能です。
速度アップが簡単に出来るプラグイン選定
WrodPressの速度改善プラグインはいくつかあるようですが、「WP Fastest Cache」がよさそうです。色々調べてみましたが、他のプラグインとの干渉も少なそうですし、評判もいいです。
WP Fastest Cacheの効果
Googleの速度計測ツールでテストしてみると、54点Lowが、79点Midiumになりました! Googleで”WP Fastest Cache 問題”で検索しましたが、上位にはヒットしなかったので安心かなと思いました。
インストール
以下の手順で、WordPressのプラグインメニューからインストール可能です。インストール後は「有効化」をお忘れなく。
設定
よくわからない方は以下のように設定してください。注意すべき点は「モバイル」の項目です。チェックを外すと表示が遅くなりますが、モバイル専用表示のテーマを使っている場合にPC用のレイアウトが表示されてしまうようです。(私の環境だけ・・?) ブラウザキャッシュもOFFの方がいいでしょう。
キャッシュ
WP Fastest Cacheプラグインのキャッシュ機能を使うには「有効にする」をチェックを入れてください。
Preload
チェックONで、事前にキャッシュを生成してくれます。
ログインユーザー
チェックONで、ログインしているユーザーはキャッシュ機能を無効にできます。管理者はログインしているユーザーなので、基本的にチェックOFFでいいと思います。
モバイル
チェックOFFにするとPCレイアウトになってしまいます。正しく翻訳すると「デスクトップ用のキャッシュをモバイルユーザに表示しない」だそうです。必ずチェックONです!
モバイルテーマ
モバイル表示のキャッシュ機能をONにします。これがONに出来なきゃ意味がないような気がします。商用コンテンツとしてサイト運営するのであれば必須の機能であると言えます。
※プレミアム機能
新しい投稿
記事を投稿したときに、全てのキャッシュをクリアします。原則チェックONです。
HTMLの圧縮
チェックONで、ブログの内容を圧縮して送信します。
HTMLの圧縮プラス
HTMLを更に強力に圧縮して送信する。
※プレミアム機能
CSSの圧縮
チェックONで、CSS内の不要なタブ・スペース・改行・コメント等を削ってくれます。
Minify Css Plus
チェックONで、CSSを更にファイル圧縮します。
※プレミアム機能
CSSの結合
チェックONで複数のCSS ファイルを一つにまとめます。安全な機能で効果がありますので、必ずチェックONです。
Minify Js
チェックONで、JavaScriptの外部ファイルの圧縮をします。
※プレミアム機能
Jsの結合
チェックONで、複数のJavaScript ファイルを一つにまとめます。(ヘッダ二記述されているもののみ)プラグインの相性で不具合が発生する可能がありますが、比較的安全な機能だと思います。
JS の結合プラス
「JSの結合」機能と同等ですが、フッターに記述されているものに限ります。
※プレミアム機能
Gzip 圧縮
チェックONで、ブログデータをGzipで圧縮送信します。安全で効果がありますので、チェックONがオススメです。実はこれ、読み手側の通信データ量も軽減できるので良いことだらけです。
ブラウザキャッシュ
チェックONで、表示側のブラウザキャッシュ機能を有効にするものですが、OFFにしても勝手にキャッシュするブラウザも存在するので、ONでもOFFでも同じだと思いますが、一応OFFでいいと思います。キャッシュはブログが設置されてるサーバーのものが最新であるという位置付けが良いと思います。「ブラウザキャッシュを利用してロード時間を短縮する」
Disable Emojis
チェックONで、絵文字をOFFにします。ブログ上の表現力が減るので、OFFでいいとおもいます。効果も薄とおもわれます。
Render Blocking Js
「レンダリングをブロックする JavaScript を除去してください」とありますが、意味がよくわかりません。
※プレミアム機能
google fonts
googleのフォントを使った方が画面の描画が早いんだと思いますが、日本語対応しているのかもわからないので、OFFでいいとおもいます。
※プレミアム機能
まとめ
以上、設定の参考にしていただければ幸いです。 WP Fastest Cacheは比較的有名で安定稼働できる、優良プラグインだと思います。プロ版にすると日本円にして5000円ぐらいの出費になりますが、その金額以上の効果を得られます。私も実際一年以上使っているなか、何度かワードプレスをバージョンアップさせましたが、問題なく稼働できています。おすすめできるプラグインです。